同人サークル「スーパーチャーヂャーヘヴン」の中の人がキャラ萌え描いたりとか。そんなのです。
突然ですが、「Jehle Saphier」と言う車が好きです。
1970年代から1990年代初頭までの僅か20年間のみ存在した、リヒテンシュタイン公国の小さな自動車メーカー「Jehle(ジール)」社が製造した、フォルクスワーゲン・ビートルのシャーシをベースにした、小さな車体のスポーツカー。
ベースグレードではゴルフのエンジンを搭載した、最高出力僅か75馬力の非力な車。
しかし、最上級グレードの「Saphier Galaxy」になると、そのエンジンはフォード製の5.6リッターV型8気筒のモンスターに変貌し、最高出力は500馬力オーバー。シャーシも独自のモノコック構造へ。現代の目から見ると一般的かもしれないその数字も、980kgの軽量な車体に搭載されれば話は別。パワーウェイトレシオは最高出力を500馬力だとしても1.96。
現代のスーパーカーや、Gr.Bのラリーカーと比べても遜色のないハイパフォーマンスマシンでした。
更に、これらはカタログに書かれていた一般的なグレードの数字。実際はこれよりさらに上の「Super Saphier」と呼ばれる車両も存在し、こちらは最高出力1000馬力オーバー、最高速度400km/hオーバーを謳った、キャラウェイ・スレッジハンマーやフェラーリ・F40と言った同年代のスーパーカー、それどころかブガッティ・ヴェイロンやSSC・アルティメットエアロと言った現代のマシンと比べても劣らないもの。
……しかし、これらの数字はJehle社お得意の嘘八百。同社の理念と言うか、ロマンの世界の数字でした。
実際、同社が製作した、デ・トマソ・パンテーラをベースにした「Jehle Pantera(こちらは未だに実働個体が現存するほど、タマ数は多いです)」や、同社最後のスーパーカー(しかしモックアップのみ)の「Jehle Artemis V12」で謳われた数字もまた、「1000馬力・400km/h」でした。
さて、ここまでの下りを見ればなんとなく予想がつくと思いますが、こんな滅茶苦茶な車ばかり作ってたメーカーが現存できるはずもなく。Jehle社は大量の負債を抱え倒産。創設者のXaver Jehle氏は現在スイスでトンネル工事の会社を経営。
しかし、個性的な車を生み出したJehleがただで転ぶわけもなく、同社の看板として、メタリックブルーに塗装されたJehle Saphierが誇らしげに佇み、そしてまた、リヒテンシュタインの同社の工房跡地には赤いSaphierが今でも眠っているのでした。
数年前、キットカーについて調べていたら、偶然出会ってしまったヘンテコな見た目のスーパーカー。しかし、気がつくと入れ込んでいたのが不思議なものです。
と言うわけで、「車なごコレクション」で火がついた、マイブームの俺擬人化。
誰がやったのかわからないものの、何故か同作の収録希望車種のアンケートで2票もあった(自分は犯人じゃないです、念のため)同車ですが、Jehle社の事情を知っていれば分かる、収録なんて夢のような話だと言う現実。(なんせ、トンネル工事の会社の方ですらホームページもメールアドレスも存在しません、Jehle社……)
なので、そんな奇特などこかの誰かと、自分のために擬人化中です。
・FL 7604(黄)
・FL 7604(メタリックブルー)
・FL 30294(赤)
・ナンバープレート不明(金)
この四色/三台が確認できる個体なんですが、さあてどの色にしましょうか……。
あ、どうでもいいですが誕生日でした。
実質去年から描きはじめたようなものとはいえ、若くて上手い人を見るとこれでまた一層凹みます(苦笑)
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自己紹介:
モバマスの同人やりたくて絵を始め、
俺タワーとか色々迷走してる感じです。
一応「スーパーチャーヂャーヘヴン」ってサークルだったりそうじゃなかったり。
俺タワーとか色々迷走してる感じです。
一応「スーパーチャーヂャーヘヴン」ってサークルだったりそうじゃなかったり。
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